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公正証書遺言の判例(無効事例)

1.アルツハイマー型認知症のある85歳の方の遺言能力を認めなかった判例(1)

この裁判は、以下の点が相続人の間で争われました。
・遺言者が、遺言書を作成する時に遺言能力を持っていたかどうか

これに対し裁判所は、種々の事実認定をしたうえで、以下の判断を下しました。
1.遺言者は遺言作成時、中程度または高度のアルツハイマー型認知症にり患しており、遺言の内容も複雑であり、遺言能力は無かった

結果として、アルツハイマー型認知症のある方が作成した公正証書遺言は無効となりました。

裁判所の判断根拠としては、遺言者はアルツハイマー型認知症にり患していたことから記憶障害等があり、会話も簡単に応答する程度であったこと、 知的機能検査の点数が低かったことに加え、遺言の内容が、多くの財産を複数の者に相続させ、遺言執行者の報酬が細かく設定されていたことなど複雑であったことから、 遺言者が遺言作成時にその内容を理解していたことに疑問がある、というものでした。

(横浜地判平18・9・15)

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2.遺言者の病状が急激に悪化した後に作成された遺言書について遺言能力を認めなかった判例

この裁判は、以下の点が相続人の間で争われました。
・遺言者が、遺言書を作成する時に遺言能力を持っていたかどうか
・公正証書遺言を作成する際の口授の要件を具備していたかどうか

これに対し裁判所は、種々の事実認定をしたうえで、以下の判断を下しました。
1.遺言作成時において、遺言者の意識は著しく低下しており、遺言の意味などを理解する能力は無かった
2.公証人が遺言を読み聞かせる際、遺言者は公証人の手を握り返しただけで、口授の要件を満たしていたとはいえない

結果として、当事件における公正証書遺言は無効となりました。

裁判所の判断根拠としては、遺言者の主治医が、遺言者の意識レベルが低いことを供述していたことなど、総合的に考慮して遺言者が遺言の意味、内容を理解できる精神状態ではなかったと認められること、 および遺言作成時に遺言者は公証人と手を握り、公証人の読み聞かせに対して手を握って応答する方法は民法969条の口授があったとは認められない、というものでした。 

(東京地判平20・11・13)

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